こんにちは、奈良県橿原市の田ノ上工務店です🏠
家を建てるとき、地震に強い構造にすることはとても大切です。そのカギを握るのが 「耐力壁」 。建物を横からの揺れに耐えられるようにする大事な役割を持っています。
この記事では、耐力壁の強さを表す 「壁倍率」 とは何か、耐力壁の種類、筋交いとパネルの違いについてわかりやすくご紹介します!
耐力壁ってそもそもどんなもの?
家は、柱と梁だけでは横からの力に弱く、大きな揺れがくると歪んでしまいます。そこで、柱の間に 「筋交い(すじかい)」 や 「構造用合板」 と呼ばれるものなどを入れて補強し、地震に耐えられるようにするのが 「耐力壁」 です。
耐力壁がしっかりしていると、建物の強度がアップし、安心して暮らせる住まいになります。
耐力壁の強さを表すのが壁倍率
耐力壁にも、いろいろな作り方があります。
「太い筋交いを入れるのか?細いのを入れるのか?」「1本の筋交いを入れるのか?2本入れるのか?」
作り方によって、なんとなく強さが変わりそう……というのはイメージいただけるでしょうか。
そんな耐力壁の強さを数値化したのが「壁倍率」。
建築基準法(施行令第46条)で基準が決められているのですが、代表的なものをご紹介します。
壁倍率1倍 | 1.5cm×9cmの筋交いを1本入れた「片筋交い」 |
壁倍率1.5倍 | 3cm×9cmの筋交いを1本入れた「片筋交い」 |
壁倍率3倍 | 3cm×9cmの筋交いをクロスするように2本入れた「たすき掛け」 |
壁倍率が大きい=(数値上は)地震に強い耐力壁ということになります。
筋交いを入れる注意点も知っておく
そうか。地震に強くしたいなら、とにかく筋交いをいっぱい入れればいいのか!
……と思いがちですが、実は筋交いにも注意点はあります💡
注意点1|筋交いの端に力がかかる
筋交いは 両端の「点」で支える構造になっています。
そのため、大きな揺れがきたときに 接合部に負荷が集中し、筋交いが折れたり外れたりする可能性があります。
そのため「筋交いの端っこは、金物でしっかり固定してくださいね」というルールもあります。
注意点2|断熱欠損につながる
そして2つ目の懸念点が、断熱欠損。
筋交いを入れる部分は、断熱材をカットして施工しなければならないため、どうしても隙間ができやすくなります。
すると、熱が逃げやすくなり、温度差が生じて内部結露の原因になることがあります 。
では「パネル工法」ってどんなもの?
耐震壁をつくるのは筋交いだけでなく、柱の間にパネルをはめこんで耐力壁をつくる方法もあります。
田ノ上工務店で使っているのは、壁倍率2.5倍のパネルです。
筋交い(たすき掛け)=壁倍率3倍
パネル=壁倍率2.5倍
こう見ると「たすき掛けの方が壁倍率が大きいのに、なぜパネルを使うの?」と思うかもしれませんが、それには深い理由があるんです!
パネル工法のメリット1|耐震性と断熱性を両立する
先ほど「筋交いで断熱欠損が生じやすい」という注意点について触れましたよね。
一方、パネルは構造用合板と断熱材が一体化したもの。
これなら柱の間いっぱいに、すきまなく断熱材を敷き詰めることができます。
断熱は絶対におろそかにしてはいけないので、耐震と断熱の2つをバランスよく両立させられるメリットはとても大きいんです。
パネル工法のメリット2|うまく力を分散させる
またパネルで家の外周をぐるりと囲むことで、強い箱型の構造になるというメリットも。
接合部など一箇所に力が加わらず、建物全体に力を分散させることで強さを発揮することができます。
田ノ上工務店では耐震等級3が標準仕様です
田ノ上工務店では、このような形で最も高いレベル「耐震等級3」の家をつくっています。
・家の外周は「パネル」でぐるりと囲み、耐震と断熱を両立!
・内部を仕切る壁には適宜「筋交い」を使って、地震への強さをアップ
大きな地震に備えて、いっしょに安全性の高い住まいを実現しましょう!
▼「そもそも耐震等級3じゃないとダメなの?」という方はこちらの記事をどうぞ