家族全員の衣類や持ち物を一か所にまとめて収納できる「ファミリークローゼット」。家事効率の良さから近年人気ですが、実際に導入した人の中には「いらなかった」「使いづらくて後悔した」という声も少なからずあるようです。
ファミリークローゼットは便利な一方、間取りや生活スタイルに合わなければ、ただの物置になってしまうことも。そこで今回は、必要性や設計のポイント、後悔しないための工夫をご紹介します!
ファミリークローゼットとは?
ファミリークローゼットは、家族全員の衣類やバッグ、季節用品などをまとめて収納するスペースのことです。
ウォークインクローゼットが主に寝室に併設されるのに対し、ファミリークローゼットは家族共有で使える場所に設けられるのが特徴です。
一度にまとめて片付けられるため、「洗う→干す→しまう」の動線が短くなるのが最大のメリット👍共働き家庭や子育て世帯に人気です。
「いらない」と感じる理由とデメリット
使い勝手がよいことから設置のメリットが多いファミリークローゼットですが、設置後に「いらなかった」と後悔する声も少なくないようです。その理由を見ていきましょう。
動線が悪く使いづらい
洗濯物を持って何度も往復しなければならない場所にあると、収納の便利さが半減してしまいます💦
広さが不十分
家族全員分の衣類を収納するには、ある程度の広さは必要です。狭すぎると出し入れがしにくく、結局別の場所に分散してしまいます。
湿気やカビの心配
家全体の換気計画が不十分だと、湿気がこもりカビや臭いの原因に。特に梅雨時や夏の湿度が高い奈良では注意が必要です。
後悔しないためのファミリークローゼット設計ポイント
家づくりの際にしっかりとファミリークローゼットの設置場所を計画すれば、後悔なく快適に使用できます!ここからはファミリークローゼットの設計ポイントをご紹介します💡
家事動線に合わせた配置にする
理想はランドリールームや洗面室の隣などです👍洗濯から収納までの距離を最短にでき、家事の負担が大きく減ります。
家族の荷物量に合わせた広さと配置にする
家族がどれくらいの荷物を持っているのかを把握し、その量に応じたファミリークローゼットの広さにしましょう。ハンガーパイプと可動棚を組み合わせると、衣類だけでなくバッグや帽子、季節家電なども収納できるようにすることもおすすめです。棚の高さを変えられるようにしておけば、子どもの成長に合わせて収納できるようになり、子どもが自ら片付ける習慣も身に付けられるでしょう。
換気・湿度対策を行う
窓や換気扇を設置するほか、調湿効果のある自然素材(無垢フローリングや珪藻土)を取り入れると湿気対策になります。
ファミリークローゼットが向いている家庭・向かない家庭
家づくりでよく耳にする「ファミリークローゼット」ですが、設置するのに向いている家や向かない家があります。共働きで洗濯や収納を効率化したいご家庭や、衣類や持ち物が多いためまとめて管理したいと思うご家庭などは、ファミリークローゼットを作ることで家事の効率化やスッキリとした家づくりが目指せるでしょう。
逆に、衣類は個別に管理したいと思っている方や、家族の生活リズムがバラバラなので、クローゼットを共有することが不便な場合などは、ファミリークローゼットを作っても上手に活かせない可能性があります。
ファミリークローゼットを作ろうと計画されている場合は、一緒に住む方の意見も聞いたうえで「本当に必要か」「活用できるか」どうかを検討しましょう。
暮らしに合った収納計画で後悔しない家づくりを
ファミリークローゼットは、間取りや動線、気候に合った設計をすれば、家事効率を改善できる便利な空間です。しかし、安易に「人気だから」と取り入れると後悔することもあります。
奈良で家づくりをお考えの方は、地域の気候や家族の暮らし方に合わせた収納計画を立てることが大切です。田ノ上工務店では、お施主様の生活スタイルを丁寧にヒアリングし、ファミリークローゼットはもちろん、最適な収納計画をご提案しています。
これから家づくりを考えている方はもちろん、興味がある方はぜひ田ノ上工務店のモデルハウスを見学しながら家づくりの相談ができるイベントにご参加ください!涼しくしてお待ちしております🎵