奈良県橿原市の田ノ上工務店では、素足で心地よく歩ける無垢の床材をおすすめしています。無垢材と一口にいってもたくさん種類がありますが、当社では「バーチ・パイン・ヒノキ」という3つの樹種からお選びいただけます。今回はそれぞれどんな特徴をもつ樹種なのか、詳しく解説していきたいと思います。

【無垢材の種類1 】バーチ

バーチ材は日本では「カバ」とも呼ばれる広葉樹の一種です。淡い色味に、均等で柔らかな木目。北欧家具にもよく使われている樹種で、シンプルなインテリアによく合います。

サクラ系の木なので、3種類のなかでは一番硬さがあるのが特徴。もちろん無垢材ですので、まったく傷がつかないということではありませんが、「床に傷がつくのが気になる」という方はバーチ材を選ばれることが多いです。

当社のモデルハウスも、バーチの無垢床になっています。バーチ材の色味や感触など体感したいという方は、ぜひお気軽にモデルハウスにお越しください。

【無垢材の種類2】ニュージーランドパイン

バーチ材よりも柔らかめなのが、こちらのニュージーランドパイン。表面は「浮造り」という、年輪が浮き出るような凹凸のある加工になっています。

パイン材は淡い黄白色で、透明感のある色合い。こちらの施工事例のような、ナチュラルなインテリアにぴったりです。時とともにツヤ感がでてきて、落ち着いた飴色へと変化していきます。

パイン材は針葉樹ならではの柔らかさのある素材。肌触りがとても心地よく、適度に滑りにくいので、素足で生活する日本人の暮らしにぴったりです。

柔らかい分、バーチやヒノキよりも凹んだり傷がついたりはしやすいです。ただし凹んだところは水分で膨らませて補修できるのも、柔らかい樹種ならではの良さ。お湯で濡らしたタオルをあてたり、上からアイロンを当てたりして、ご自身で補修できますよ。

木目プリントや合板フローリングだと「傷＝劣化」ですが、無垢フローリングの場合は「傷＝味わい」ととらえられます。住んでいれば必ず傷やシミがついていくものですが、それも「あのときここにぶつけて傷ついたな」というように思い出として、愛着をもってマイホームといっしょに生活していっていただければと思います。

【無垢材の種類3 】吉野ヒノキ

最後にご紹介するのは、みなさんご存じのヒノキです。「実家のヒノキの床が好きだったから」と選ばれる方もいらっしゃいます。

当社で使っているのは、地元奈良県の「吉野ヒノキ」。数ある国産ヒノキのなかでも、木目が繊細で、色も美しいといわれる銘木です。

ヒノキの硬さは、バーチとパインの中間くらい。針葉樹なのである程度の柔らかさはあります。凹みや傷はつきますが、お湯を含ませたタオルやアイロンがけなどで補修もできるイメージです。

ヒノキは浴槽に使われるほど、水分にも強く劣化しづらい素材です。木目や色合いも美しく、はじめは上品な白っぽい色味。だんだんと濃い色へ変化していきます。

ヒノキの特徴のひとつが、その独特の香り。ヒノキの無垢床にすると、お部屋全体がヒノキのリラックスできる香りに包まれます。この香り成分には、防虫効果や抗菌効果があるともいわれていますよ。

モデルハウスで無垢材を体感しよう

今回は田ノ上工務店で取り扱っている無垢床、バーチ・パイン・ヒノキの特徴について解説しました。

それぞれ色や木目はもちろん、肌触りや香りもまったく違ってきます。実際に目で見てみて、素足や手で触れてみて、お気に入りの無垢床を見つけていただければと思っております。

当社のモデルハウスでは無垢の床を使っておりますので、ぜひ心地よさを体感しにきてください。無垢材ならではのリアルな傷や汚れもチェックしていただけますよ。